龍島鉱山(りゅうしまこうざん)
長野県(ながのけん)松本市(まつもとし)安曇(あづみ)
産状
美濃帯の味噌川 コンプレックスに貫入した 奈川 花崗岩を熱源としたマンガンを主とする中温熱水鉱床。 奈川 花崗岩までの距離は約2.5km。
味噌川 コンプレックスの粘板岩中に見られる網目状のクトナホラ石の鉱脈露頭。 ピンク色の網目状の部分が塊状のクトナホラ石で、空隙には結晶もみられる。 黒い母岩は粘板岩で、多少珪化しているようにも見える。 左上や右上の、やや褐かかった黒い表面の皮膜は、風化により生成した軟マンガン鉱。
産出鉱物
- クトナホラ石
- 軟マンガン鉱
- 黄鉄鉱
- 閃亜鉛鉱
- 方鉛鉱
鉱物組み合わせ
- クトナホラ石 - 軟マンガン鉱
- クトナホラ石 - 閃亜鉛鉱 - 方鉛鉱 - 黄鉄鉱
沿革
- 1899年(明治32年): 土地の人、深沢某が鉱床を発見。
- 1921年(大正10年): 大阪の天野某が採掘。
- 1927年(昭和2年): 月産10-50tで採掘を再開。
産地
- 亀山盛鉱山 (銅-鉛-亜鉛)
- 三川鉱山 (銅-鉛-亜鉛, 菱鉄鉱)
- 高見鉱山 (銅-鉛-亜鉛)
- 赤城根鉱山 (銅-鉛-亜鉛)
- 湯ノ沢鉱山 (鉛-亜鉛)
- 奥戸鉱山 (鉛-亜鉛)
- 荒川鉱山 (銅-亜鉛)
- 尾去沢鉱山 (銅-亜鉛)
- 佐山鉱山 (銅-亜鉛)
- 鷲之巣鉱山 (銅-亜鉛)
- 野洲鉱山 (銅)
- 高根山鉱山 (銅-亜鉛-マンガン)
- 河津鉱山 (亜鉛-金-テルル-マンガン)
- 万珠鉱山 (亜鉛)
- 寝姿山 (二酸化マンガン)
- 龍島鉱山 (炭酸マンガン)