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熱水金銀鉱床

化学過程(液相成長) - 地中開放系

別名

幼脈, 遠熱水鉱床, テレサーマル鉱床, 低温熱水鉱脈鉱床

指標鉱物

エレクトラム、銀

生成に必要な地質環境

カルデラ複合岩体

付随する変質帯

ハロイ石帯, クリストバル帯, スメクタイト帯, 束沸石-モルデン沸石帯

産状

火山性島弧などに見られる酸性 (流紋岩)、中性 (デイサイト, 安山岩)からアルカリ性 (玄武岩)のマグマ活動によるカルデラ複合岩体などの火山起源の50-100度の熱水により生成した鉱脈型の鉱床。 熱水の起源はマグマの熱源により循環した天水および海水。 同じ50-100度の熱水により深所で生成する熱水Au-Bi-Te鉱床と異なり、地表に近い浅所で形成される。 典型的に見られる元素は、Au, Ag, Te。鉱床の母岩は、火山噴出物または火山の基盤岩。 深部は中低温熱水鉱床中温熱水鉱床、浅部は温泉熱水鉱床に移行する場合がある。

熱水金銀鉱床

このサイトに記載のある低温熱水金銀鉱床の分布。 黄線は、火山フロントの分布。

鉱物組み合わせ (鉱石)

金, エレクトラム, 銀, 針銀鉱, 黄鉄鉱

鉱物組み合わせ (脈石)

石英 (酸性-中性), モルデン沸石 (アルカリ性), 氷長石, 方解石, トラスコット石

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