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クリストバル石帯

化学過程(変質) - 地中開放系(酸性-中性熱水による交代作用)

関連: 低温沸石相

指標鉱物

クリストバル石

生成に必要な地質環境

交代変質岩 (弱酸性)

産状

流紋岩質からデイサイト質のマグマ活動に伴う、 50-100度の酸性-中性熱水により生成した変質帯。この変質作用は、クリストバル石化作用(クリストバライト化作用)と呼ばれる。 源岩は珪長質岩。熱水金銀鉱床, 温泉熱水鉱床または 断層熱水鉱床を伴うことがある。 クリストバル帯の熱水変質に関与する水は天水やマグマ水などの循環水で、水/岩石比は数十倍以上になり、開放系での反応によって鉱物が生成する。 一方、ほぼ同じ温度圧力条件で鉱物組み合わせも似ている続成作用に関与する水は堆積物中の間隙水で、 水/岩石比は10倍以下で、閉鎖系での反応によって鉱物が生成する。

クリストバル石帯

このサイトに記載のあるクリストバル石帯の分布。 黄線は、火山フロントの分布。

鉱物組み合わせの変化

  • [ 出現 ] クリストバル石, 黄鉄鉱, スメクタイト

鉱物組み合わせ

  • クリストバル石, 黄鉄鉱, スメクタイト, (石膏)

産地

  • 赤瀬 (オパール玉顆)
  • 宝坂 (オパール玉顆)
  • 大岩 (オパール玉顆)
  • 酢川 (石膏鉱床)

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