気成鉱床
化学過程(液相成長) - 地中開放系
指標鉱物
輝水鉛鉱, 錫石, 鉄マンガン重石, 蛍石, トパズ
生成に必要な地質環境
付随する変質帯
産状
S型花崗岩 (チタン鉄鉱系列)の酸性マグマ活動起源の300-500度の熱水により生成した鉱脈型の鉱床。 熱水の起源はマグマからのマグマ水やその熱源により循環した天水。 同じ300-500度の熱水により深所で生成する高温熱水鉱床と異なり、浅所で揮発成分に富む熱水により形成される。 典型的に見られる元素は、W, Sn, F。鉱床の母岩は、深成岩または深成岩の貫入した基盤岩。 晶洞型ペグマタイトや緑柱石タイプの稀元素型ペグマタイトと鉱物組成が似ている。
このサイトに記載のある気成鉱床の分布。 赤点は気成鉱床、緑点はスカルンと複合した気成鉱床。 赤はチタン鉄鉱系列、青は磁硫鉄鉱系列の花崗岩。
鉱物組み合わせ (鉱石)
輝水鉛鉱, 錫石, 鉄マンガン重石, 黄鉄鉱, 蒼鉛
鉱物組み合わせ (脈石)
石英, 蛍石, トパズ, 白雲母