深成岩
概略
ユーラシア大陸の東縁に海洋プレートの沈み込みに伴い形成された火山性島弧に見られる深成岩。

I型花崗岩、S型花崗岩、 A型花崗岩、花崗閃緑岩、 閃緑岩は付加体に貫入している。花崗岩はI型(磁鉄鉱系列)とS型(チタン鉄鉱系列)に 大別される。西南日本(ユーラシアプレート)では大陸(背弧)側に磁鉄鉱系列、海溝(前弧)側にチタン鉄鉱系列が分布する。 一方、東北日本(北米プレート)では大陸(背弧)側にチタン鉄鉱系列、海溝(前弧)側に磁鉄鉱系列が分布する。 両者の境界であるフォッサマグナには両方の系列が混在して分布している。A型花崗岩は日本ではごくわずかしか存在しない。 はんれい岩 (M型花崗岩) とかんらん岩は、 海洋地殻の断片として付加体の一部をなしている。ランプロファイアは、小規模な岩脈としてみられる。