橄欖岩 (かんらん岩)
化学過程(液相成長) - 地中閉鎖系(メルト沈澱)
別名
超塩基性岩
鉱物組成
苦鉄質鉱物 > 70 vol% (苦鉄質)
化学組成
SiO2 < 45 wt% (塩基性)。
組織
等粒状組織で、粒子サイズが数mm以上。
粒子サイズが数mm以上の等粒状組織の中に、自形の大きい斑晶が目立つもの。
生成に必要な地質環境
産状
地中でマグマが固結した苦鉄質(塩基性)の深成岩であるかんらん岩に含まれる造岩鉱物。 かんらん岩はマントルの主要成分である他、玄武岩質マグマ中での結晶分化によっても生成する。 マントル物質や海洋プレート起源のかんらん岩は、付加体の一部として付加している。火山噴出物に伴う異質岩片や玄武岩中の捕獲岩として見られることもある。 マントル物質はパイロキシナイトやレールゾライト、ソレアイト玄武岩のマグマを放出した後の上部マントル物質の溶け残りはハルツバージャイトからなっている。 マグマ溜まり中での結晶分化による集積岩としてはウェールライトやダナイトからなる。 また、ごくまれに蛇紋岩が接触変成を受けることでダナイトが生成することがある。
鉱物組み合わせ
ダナイト: 苦土かんらん石
ハルツバージャイト: 苦土かんらん石, 斜方輝石 (頑火輝石)
ウェールライト: 苦土かんらん石, 単斜輝石 (透輝石)
レールゾライト: 苦土かんらん石, 斜方輝石 (頑火輝石), 単斜輝石 (透輝石), 苦ばん柘榴石
パイロキシナイト: 斜方輝石 (頑火輝石), 単斜輝石 (透輝石)
副成分: 斜長石 (低圧), スピネル (クロム鉄鉱, 中圧), 苦ばん柘榴石 (高圧)