ポディフォーム型マグマ鉱床
化学過程(液相成長) - 地中閉鎖系(メルト沈澱)
別名
ポディフォーム型クロミタイト, ポディフォーム型クロム鉄鉱鉱床, アルプス型クロム鉄鉱鉱床
生成に必要な地質環境
産状
島弧や海嶺のマグマだまりにおいて、メルトから沈澱したクロム鉄鉱やスピネルからなる鉱床。 主にオフィオライト下部の沈積岩(キュムレート)や付加体に伴われる蛇紋岩体に見られる。 母岩はダナイトやそれが変質した蛇紋岩。 鉱床は塊状の鉱石が不規則な芋状や豆の鞘状(ポディフォーム)の形状をなし、連続性が悪い。鉱床と周囲の母岩は、連続的に漸移する。 ハルツバージャイトの割れ目に侵入した玄武岩質メルトと ハルツバージャイトが反応して 割れ目の周囲がダナイトに変質するとともに、シリカに富むメルトが発生する。 このシリカに富むメルトと玄武岩質メルトが反応することでその割れ目中にクロム鉄鉱のみを沈殿すると考えられている。
このサイトに記載のあるポディフォーム型マグマ鉱床の分布。黄色は広域変成帯の分布。
鉱物組み合わせ
クロム鉄鉱, クロム苦土鉱, スピネル, 苦土かんらん石