火山砕屑物
化学過程(液相成長) - 地中閉鎖系(メルト沈澱)
生成に必要な地質環境
産状
火山活動により地表に放出された破片状の物質である火山砕屑物に含まれる鉱物。 火山砕屑物を放出した火山のマグマが固結したものは本質岩片と呼ばれ、そのマグマの化学組成を反映して、 流紋岩質、デイサイト質、安山岩質、および玄武岩質の火山砕屑物がある。 地下の周囲の岩石がマグマに取り込まれて放出されたものは異質岩片と呼ばれ、マグマの熱により 角閃石ホルンフェルス相、輝石ホルンフェルス相、サニディナイト相などの接触変成作用を受けている。 火山砕屑物は、サイズにより火山灰(直径2mm以下)、火山礫(2-64mm)、火山岩塊(64mm以上)に分類されている。 火山灰および火山礫には、鉱物の単結晶がそのまま礫として見られることがあり、そのようなものは結晶火山灰または結晶火山礫と呼ばれる。 火山砕屑物が固結した岩石は、凝灰岩、火山礫凝灰岩、火山礫岩(ラピリストーン)と呼ばれる。 火山灰と火山岩礫の両方が含まれるもののうち、火山灰が多いものは凝灰角礫岩、火山岩塊が多いものは火山角礫岩と呼ばれる。

このサイトに記載のある結晶火山灰または結晶火山礫を伴う火山砕屑物の分布。 黄線は火山フロント。