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断層

別名

構造線

概略

付加帯は断層を介して大陸側に付加するので、個々の付加体の上下境界は断層からなり、 特に構造線と呼ばれる。 また、この付加帯の分布は、周囲のプレート運動により、二次的な断層により切断される。 切断された地塊内部にも、さらに小規模な断層が多く見られる。 大規模な断層の深さ10km(圧力0.3GPa以下, 温度300度以下)より浅い地表付近はカタクレーサイト(断層角礫や断層ガウジ)により 構成される断層破砕帯からなり、深さ10kmより深い地下ではシュードタキライトやウルトラマイロナイトなどを含むマイロナイトが形成される。

断層

付加体の配列を決める構造線と、付加体の配列を切断する二次的な断層、 さらにそれより小規模な多数の断層がある。

付加体の配列を決める構造線には、

黒: 長門-飛騨外縁構造線, 緑: 石垣-玖珂構造線, オレンジ: 中央構造線、 黄: 仏像構造線, 水色: 日高衝上断層

がある。ただし、大佐山-青海構造線は、長門-飛騨外縁構造線とほとんど重なっている。

付加体の配列を切断する二次的な断層として、

ピンク: 糸魚川-静岡構造線 (フォッサマグナ), 青: 棚倉構造線

がある。糸魚川-静岡構造線は、北米プレートとユーラシアプレートの境界で、 プレート内のトランスフォーム断層という解釈もある。

赤: 国府津-松田断層 (神縄断層) は、ユーラシア プレートと、フィリピン海プレートのプレート境界が 地上に現れたものと考えられている。

構成メンバー

  • 小規模な無数の断層
  • 国府津-松田断層 (神縄断層)
  • 日高衝上断層
  • 棚倉構造線 (TTL)
  • 糸魚川-静岡構造線
  • 仏像構造線 (BTL)
  • 中央構造線 (MTL)
  • 石垣-玖珂構造線 (I-KTL)
  • 大佐山-青海構造線 (O-OTL)
  • 長門-飛騨外縁構造線 (Mg-HmTL)

地質環境

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