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石灰岩

生物過程

生成に必要な地質環境

付加体

産状

炭酸カルシウムを50%以上含む堆積岩。貝、珊瑚、層孔虫、石灰藻、ウミユリ、円石藻、石灰質有孔虫といった炭酸カルシウムを主成分とする生物の 遺骸が続成作用を受けて生成し、そのほとんどが海成である。 石灰岩はその生成環境により、礁性、遠洋性、浅海性のもの、 およびトゥファトラバーチンを起源としたものが知られている。 礁性の石灰岩は、サンゴ礁などの生物礁を起源に生成する。 生物礁を構成する生物は時代と共に変化しているという報告があり、カンブリア紀では古杯類、デボン紀では層孔虫と四射珊瑚、 ジュラ紀から白亜紀古世では層孔虫と六射珊瑚、白亜紀新世では厚歯二枚貝、 新成紀以降では六射珊瑚が主体となっているとされている。 また古生代の礁性石灰岩には、石灰質有孔虫の1種であるフズリナ類ウミユリが特徴的に含まれる。 遠洋性の石灰岩は、浮遊性の石灰質有孔虫や円石藻の遺骸が炭酸塩補償深度(CCD)よりも浅い海洋底に堆積したものを起源に生成する。 炭酸塩補償深度は、赤道付近で4,000-5,000mで、高緯度ほど浅くなる。遠洋性の石灰岩は厚く広範囲に分布することがある。 浅海性の石灰岩は、ウーイド(ooids)などを含む石灰岩で、浅海域での海水の蒸発により化学的に沈殿したという説とバクテリアが関与して生成したという説がある。 石灰岩には不純物として石油を含む例、燐を多く含む例、マンガンを多く含む例、ストロンチウムを多く含む例が知られている。

石灰岩

このサイトに記載のある石灰岩の分布。黄色は付加体。

鉱物組み合わせ

方解石

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