沼鉄鉱鉱床
生物過程
別名
鉄華, 褐鉄華
生成に必要な地質環境
産状
温泉水から沈殿した褐鉄鉱鉱床。 鉄と硫酸イオンに富むpH 2.5-3.0の強酸性の温泉水から、針鉄鉱や鉄明礬石が沈殿する。 酸性度の高い泉源に近い部分で鉄明礬石が沈殿し、酸性度が低い部分で針鉄鉱を主成分とする褐鉄鉱が沈殿する。 温泉水中の鉄イオンが、鉄バクテリアにより固定されて針鉄鉱が生成すると考えられている。 また、シュバートマン石のような鉄の水酸化物が沈殿し、それから針鉄鉱が生成するという説もある。 褐鉄鉱中には、しばしばコケや木の葉、木の枝などの植物体の印象化石がみられる。 珪藻土や、燐酸塩鉱物を伴うこともある。
このサイトに記載のある沼鉄鉱鉱床の分布。火山フロントより大陸側(東側)に並ぶ火山の分布とほぼ一致する。 黄色の線は、火山フロント。
産出鉱物
- 針鉄鉱
- 鉄明礬石
- 赤鉄鉱
- シュバートマン石
- 珪藻土