市野川(いちのかわ)
埼玉県(さいたまけん)比企郡(ひきぐん)嵐山町(らんざんまち)
産状
中期 中新世 (1500万年前, 15 Ma)の荒川層の畠山凝灰岩部層の凝灰岩中の玉髄脈。 基盤の後期 白亜紀 (1億年前, 100 Ma)の低圧型変成の領家変成岩と荒川層の 境界の断層に伴う低温熱水活動により生成したものかもしれない。 畠山凝灰岩は、流紋岩質。 荒川層は、砂泥互層からなるタービダイトを主体としており、堆積環境は大陸棚のようなやや深い海。 荒川層は、基底礫岩を含む小園層を整合に覆い、市ノ川層に整合で覆われる。
荒川層の畠山凝灰岩部層の凝灰岩の露頭。 コインの左に白い脈状に見えているのが玉髄脈。周囲の灰白色の母岩は凝灰岩。
産出鉱物
- 玉髄
- 赤い碧玉
鉱物組み合わせ
- 玉髄
沿革
- 1960年代の水石ブームの際に飾り石用に採掘されたらしい。当時は碧玉(赤い玉髄)を掘ったとのこと。