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海底マンガンノジュール

化学過程(液相成長) - 水中

生成に必要な地質環境

大洋底

産状

海洋底に見られるMnとFeを主成分とするノジュール。 ノジュールは球状で、大きさは10-40 mm程度。 岩片や鮫の歯などを核として、その上に同心円状に成長している。 成長速度は、百万年に数mmから数cmと見積もられている。。 現生の太平洋や大西洋の深海盆にみられるほか、白亜紀からジュラ紀堆積物にも確認されている。 深海底の表層に露出して堆積するか、表面から数cmに埋まっている。 主成分はMnとFeで、副成分としてNi, Cuなどを含む。 湿比重: 1.9-2.0 g/cm3, 乾比重: 2.5-3.5 g/cm3, 含水量: 20-30 wt%, 孔隙率: 50-60%, 比表面積: 100-300 m2/g, モース硬度: 1-4。 海洋底表面の弱還元層での海洋底堆積物の続成作用により、海水中の金属元素が沈殿して生成したと考えられている。 生成が非常に遅いため、大陸棚など堆積物が多く供給される環境ではあまり見られない。

鉱物組み合わせ

轟石, バーネス石, ブセライト, 軟マンガン鉱, 針鉄鉱

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