陸成マンガンノジュール
化学過程 (液相成長) - 地上
別名
ヒジャークス (ヒジャー=ヤギ, クス=糞), ディダブーフ (ディダ=太陽, ブーフ=不明, 伊江島), イシダネ (石種, 瀬底島), ルーヌクス (ルー=竜, クス=糞, 読谷大木)
生成に必要な地質環境
熱帯性気候
産状
更新世の琉球石灰岩の風化土壌である島尻マージ(真地)中で生成したFe-Mnノジュール。 琉球石灰岩は、造礁性サンゴなどからなる浅海堆積物。 石灰岩以外の砂岩、泥岩、頁岩などの堆積岩の風化土壌である国頭マージ中には見られない。島尻マージは、中性から弱アルカリ性の弱還元環境。 一般に直径数cmから数mmで、球状であることが多いが板状である場合もある。 内部は同心円状の構造が見られるが、核は非常に小さい岩片が極稀に認められる程度。 成長速度は、100万年で60mmと見積もられている。 表面または表面から数十cmの深さに大きいものが集中して見られるが、mm以下のサイズのものはもっと広く分布していることが多い。 主成分はFeおよびMnで、微量のCu, Zn, Ni, Pを含む。 陸上の島尻マージ中で生成したという説と、海成マンガンノジュールと同じく海中で島尻マージ中に生成したという説がある。
このサイトに記載のある陸成マンガンノジュールの分布。
鉱物組み合わせ
轟石, バーネス鉱, リチオフォル鉱, 針鉄鉱, イライト, カオリナイト, ギブス石, 石英, バーミキュライト, バーミキュライト-緑泥石混合層鉱物