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高取鉱山(たかとりこうざん)

茨城県(いばらきけん)東茨城郡(ひがしいばらきぐん)城里町(しろさとまち)錫高野(すずごうや)

産状

気成鉱床

付加コンプレックスである八溝層群のジュラ紀新世(1億5000万年前, 150 Ma)の高取ユニットに 貫入した暁新世前期(6500万年前, 65 Ma)の稲田花崗岩により形成された錫-タングステンの気成鉱床。 4ステージの鉱床形成ステージが確認されている: 1.グライゼン化(トパズ,蛍石,白雲母), 2.鉄重石+石英, 3.硫化物+石英, 4.黄鉄鉱+石英。 高取ユニットは、おそらく丹波-美濃-足尾帯の上麻生ユニットに相当する。 稲田花崗岩はS型(チタン鉄鉱系列)で、タングステンやフッ素を多く供給している。 高取ユニット中のチャートは、三畳紀中世からジュラ紀古世、珪質頁岩はジュラ紀中世。 熱源の稲田花崗岩までは、約10km。 堆積年代は放散虫化石、花崗岩の年代はK-Ar放射年代による。

高取鉱山

気成鉱脈が見られる高取ユニットの珪質頁岩の露頭。 コイン付近の白色の脈が、蛍石、白雲母と石英からなる気成鉱脈。 周囲の母岩は、珪質頁岩。

産出鉱物

鉱物組み合わせ

  • 石英 - 白雲母 - トパズ - 蛍石 - 燐灰石
  • 石英 - 白雲母 - 錫石
  • 石英 - 鉄重石

沿革

  • 1590年ごろ(天正年間): 錫高野で錫石が発見され、錫石の採掘開始。
  • 1908年(明治41年): 池田聡二朗と金沢万吉が鉄マンガン重石の露頭を発見、タングステンの採掘を開始。
  • 1921年(大正10年): 休山。
  • 1925年(大正14年): 採掘を再開。
  • 1930年(昭和5年): 休山。
  • 1944年(昭和19年): 採掘を再開。
  • 1963年(昭和38年): 休山。
  • 1967年(昭和42年): 採掘を再開。
  • 1985年(昭和60年): 休山。
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