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斑岩型鉱床

化学過程(液相成長) - 地中閉鎖系(メルト沈澱)

別名

ポーフィリー鉱床

生成に必要な地質環境

深成岩

付随する変質帯

緑簾石-アクチノ閃石帯, イライト-緑泥石帯

産状

酸性 (I型花崗岩)から中性 (花崗閃緑岩, 閃緑岩)のI型(磁鉄鉱系列)のカルクアルカリ岩質のマグマ活動による熱水により生成した鉱染型の鉱床。 受動的大陸縁における火山性島弧などの火山弧において、地殻の浅所に貫入した花崗斑岩や石英斑岩などの深成岩とその周囲の変質岩中に鉱床が沈殿する。 熱水の起源は、火成岩体ではマグマからのマグマ水で、周囲の変質岩ではマグマ水と天水。 鉱床の上部には銅の酸化帯がみられることが多い。 鉱床は0.4-1.0%と低品位だが、埋蔵量が多く露天掘りが可能なので採掘コストが低い。 鉱床にともなう貫入岩は花崗斑岩や石英斑岩であるため、斑岩型鉱床と呼ばれる。

鉱物組み合わせ

黄銅鉱, 黄鉄鉱, 輝水鉛鉱, 磁鉄鉱, 輝銅鉱, 孔雀石, 珪孔雀石, アタカマ石

産地

  • 中竜鉱山 仙翁鉱床 (Mo)
  • 赤金鉱山 (Cu)
  • 日昼部岬 (Cu)
  • 有賀鉱山 (Cu)
  • 奥尻神泉鉱山 (Cu)
  • 日尚鉱山? (Cu, ペグマタイト)

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