閃亜鉛鉱 Sphalerite

幅5mm。水晶に付着する閃亜鉛鉱の自形結晶。 褐色透明な凧形24面体の結晶が閃亜鉛鉱。鉄の含有量が少ないため、透明。 ラセン転移による成長丘が右の結晶面にアバタ状に見えている。 ベースの透明な柱状結晶は、脈石の石英の結晶である水晶。

おそらくカルデラの火山活動に伴うデイサイトにより安山岩質火砕岩中に生成した中温熱水鉱床の石英脈の空隙より。 中新世中頃(1500万年前, 15 Ma)の生成。

この産地の閃亜鉛鉱は、1903年(明治36年)に初めて記載された。