閃亜鉛鉱 Sphalerite
揚ノ沢鉱山
秋田県北秋田市七日市
亜鉛の原料、カドミウムの原料、硫酸の原料
幅30mm。黄鉄鉱に伴う閃亜鉛鉱。
上部にある、へき開を示す黒色塊状の部分が閃亜鉛鉱。黒い色は、Znを置換しているFeによるもの。
金属光沢を持つ黄色の部分は黄鉄鉱。
黄鉄鉱には脈に垂直な構造見られるが、これは脈壁に生じた核から一様に成長したことを示すと思われる。
一番下に見られる黒色塊状の部分は、母岩の珪化した泥岩。
カルデラ複合岩体のデイサイトに伴う中温熱水鉱床の硫化物脈より。中新世後期(1000万年前, 10 Ma)の生成。
この産地の閃亜鉛鉱は、1972年(昭和47年)に初めて記載された。
別産地の例
- 神岡鉱山 (気成スカルン, 粒状)
- 秩父鉱山 (熱水スカルン, スピネル双晶)
- 中竜鉱山 (熱水スカルン, 塊状)
- 河合鉱山 (熱水スカルン, 塊状)
- 萩平鉱山 (Mnスカルン, 粒状)
- 荒川鉱山 (熱水, 半透明)
- 河津鉱山 (熱水, 粒状)
- 三川鉱山 (熱水, 粒状)
- 佐山鉱山 (熱水, 脈状)
- 万珠鉱山 (熱水, 塊状)
- 引田鉱山 (熱水, 粒状)
- 揚ノ沢鉱山 (熱水, 塊状)
Copyright (c) 2017 NariNari, All Rights Reserved.
TrekGEO www.trekgeo.net/index.htm