高温沸石相
化学過程(固相成長) - 埋没変成作用(低温低圧)
別名
後期続成作用
指標鉱物
輝沸石, 方沸石
生成に必要な地質環境
産状
100-200度、0.3 GPa (10 kmの深さ)以下の埋没変成、広域変成または接触変成により生成した変成岩。 続成作用と変成作用の境界に見られる。 変成作用と続成作用の境界は、イライト結晶度(illite crystallinity)が0.42、ビトリナイト反射率が2.0を目安とした定義もある。 この場合、境界の温度は200度で、低温沸石相と高温沸石相は続成作用に含まれる。
このサイトに記載のある沸石相の変成を受けた変成岩の分布。 青点の源岩は層状マンガン鉱床、緑点の源岩は火成岩や堆積岩。 黄色は、付加体の分布。
鉱物組み合わせの変化
- [ 消失 ] 束沸石, モルデン沸石, 菱沸石, モンモリロン石, スメクタイト
- [ 出現 ] 輝沸石, 方沸石, カオリナイト, イライト/スメクタイト
鉱物組み合わせ
- [ 珪長質岩 ] イライト/スメクタイト, セラドン石, 石英, (方解石)
- [ 苦鉄質岩 ] イライト/スメクタイト, 輝沸石, 方沸石, (方解石)
- [ 超苦鉄質岩 ] 蛇紋石 (クリソタイル, リザード石)
- [ 泥岩 ] イライト/スメクタイト, 石英, カオリナイト, 方解石
- [ ラテライト ]
- [ 層状マンガン ] カリオピライト, ブラウン鉱/ハウスマン鉱, バラ輝石, パイロクスマンガン石, 満ばん柘榴石, 菱マンガン鉱
- [ 炭酸塩岩 ] 方解石/苦灰石, 石英