海底自然堤防
かいてい しぜんていぼう
Submarine levee
水深
陸棚外縁 - 深海平原 (120 - 5,000 m)
堆積環境
海底峡谷の下流の海底チャネル の周囲の自然堤防。 海底チャネルとともに、Channel-Levee複合体として海底扇状地を大陸斜面下部に形成する。 大陸棚の堆積物が重力流 (タービダイト流)として海底チャネルを流れる際、 巻き上げられた砂や泥などの細粒の堆積物がタービダイトとして自然堤防やその外側に堆積する。 タービダイト流は間欠的で、一般的には数百年に1度とされている。自然堤防には、河川で形成される河川自然堤防もある。
堆積相 (堆積物)
タービダイトと呼ばれる砂泥互層。 1回のタービダイトのシークエンス(ブーマ シークエンス, Bouma sequence)は、下から礫岩、砂岩、泥岩からなる。 海底チャネルから離れるほど、細粒の堆積物の割合が増える。 各シークエンスの間には、深海性の泥岩がある。
堆積相 (構造)
シークエンスの最下位の礫岩の底面には、流痕。 砂岩層の下部には級化層理、中部にはリップルマーク、上部には平行葉理。
化石
タービダイト流により運搬された浅海性や陸生の生物の化石。