TrekGEO > 地質を歩こう > 堆積相 > 表層

English page

表層

ひょうそう

Epipelagic

水深

0 - 200 m

堆積環境

光と酸素が十分に供給されるが、P, N, Siなどの栄養塩が乏しい。 湧昇域や高緯度地域では栄養塩に富んだ深海水が供給されるので、生産性が高くプランクトンが繁栄する。 このプランクトンが遠洋半遠洋の堆積物源として供給される。 沿岸地域では、河川により栄養塩が供給され、生産性が高い。 赤道直下など低緯度地域では約30度、中緯度地域では10 - 20度、高緯度地域では2 - 3度。

ペルー沖、カルフォルニア沖、赤道域などが湧昇域。貿易風とコリオリの力により表層水が排除され、深海水が湧き上がる。 これにより光、酸素、栄養塩がそろい、放散虫を主とするプランクトンの生産性が高くなる。 貿易風が弱く、表層に湧昇水が来ないのがエルニーニョ (El Niño)、 貿易風が強く、表層に深海水が湧昇して冷たくなりすぎるのがラニーニャ (La Niña)。

高緯度地域では、冬に冷たく塩分濃度の高い重い水が表層にできる。これが沈み込み、栄養塩に富んだ深海水が湧昇する。 その結果、春に光が供給され、珪藻を主とするプランクトンの生産性が高くなる。

Copyright (c) 2018 NariNari, All Rights Reserved.