黄鉄鉱 Pyrite
和賀仙人鉱山
岩手県北上市和賀町仙人
硫酸の原料
右上の結晶の1辺:15mm。黄鉄鉱の自形結晶。
黄色の結晶が黄鉄鉱。上の2つの結晶は立方体で、(100)面よりなる。
下の結晶は立方体の(100)面と、角の三角形の(111)面からなる。
右上の結晶の表面の青白い皮膜は、粘土。
左上の標本の白色の母岩は変成した石灰岩で、白色粒状の部分は方解石、緑色の斑点は緑泥石。
S型(チタン鉄鉱系列)の花崗閃緑岩の接触変成によるスカルンと複合したデイサイト岩脈による酸化的な熱水変質帯より。
中新世中頃(1500万年前, 15 Ma)の生成。
この産地の黄鉄鉱は、1892年(明治25年)に初めて記載された。
別産地の例
- 秩父鉱山 (熱水スカルン, 立方体)
- 和賀仙人鉱山 (熱水交代スカルン, 立方体)
- 針道峠 (絹雲母化, 多様)
- 粟代鉱山 (絹雲母化, 八面体)
- 本郷鉱山 (熱水, 八面体)
- 三川鉱山 (熱水, 立方体)
- 茂倉沢鉱山 (Mnスカルン, 立方体)
- 岩井沢鉱山 (層状Mn, PA相)
- 金崎 (別子型, GS相)
- 岩殿鉱山 (別子型, GS相)
- 鵜ノ崎 (泥岩, 骸晶)
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