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硫カドミウム鉱 Greenockite

中竜鉱山

福井県大野市上大納

硫カドミウム鉱

幅40mm。閃亜鉛鉱に伴う硫カドミウム鉱。 黄色の粉末の皮膜状集合が硫カドミウム鉱。 母岩の黒色のへき開のはっきりした部分は、閃亜鉛鉱。 それ以外の部分は、褐鉄鉱による汚れ。

I型(磁鉄鉱系列)の石英斑岩の接触変成によるスカルンと複合した中温熱水鉱床の天水酸化帯より。

日本産の硫カドミウム鉱は、1903年(明治36年)に初めてこの産地から報告された。

一般に閃亜鉛鉱には亜鉛を置換したカドミウムが微量含まれ、 それの風化によりCdが濃集することで硫カドミウム鉱が生成されるので、亜鉛鉱床の酸化帯によく見られる。 工業用カドミウムもこれと同じく閃亜鉛鉱の精錬時に副産物として回収される。

別産地の例

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