石灰山(いしばいやま)
茨城県(いばらきけん)笠間市(かさまし)本戸(もとど)
産状
ジュラ紀の付加コンプレックスである足尾帯の笠間 ユニットが、 稲田 花崗岩による接触変成を受けて生成した吾国山 変成岩類のドロマイトスカルン鉱床。 稲田 花崗岩までの距離は約1km。
吾国山 変成岩類のドロマイトスカルンの露頭。ベースの灰色の部分は再結晶したドロマイト。 その表面に張り付いてる白色の皮膜は、セピオ石。このセピオ石は脈状で見られ、その脈に沿って割れた面。 スカルン生成の末期に、割れ目に沿って流れた低温の熱水により生成したと考えられる。
産出鉱物
- 方解石
- 苦灰石
- 珪灰石
- 透輝石
- 透閃石
- 苦土かんらん石
- 蛇紋石
- セピオ石
- 金雲母
- スピネル
- 斜ヒューム石
- 苦土電気石
鉱物組み合わせ
- 方解石 - 苦灰石 - セピオ石
- 方解石 - 珪灰石 - 石英
- 苦灰石 - 透輝石 - 透閃石
- 苦灰石 - 苦土かんらん石 - 蛇紋石 - 斜ヒューム石
- ホルンフェルス(母岩) - 苦土電気石