苦鉄質-背弧海盆型塊状硫化物鉱床
化学過程(液相成長) - 水中
別名
火山性塊状硫化物鉱床 (半成因的用語), 層準規制型塊状硫化物鉱床 (記載的), 層状塊状硫化物鉱床 (記載的), 火山岩型塊状硫化物鉱床 (記載的), 海底噴気堆積性鉱床 (成因的)
生成に必要な地質環境
付随する変質帯
産状
火山性塊状硫化物鉱床のうち、苦鉄質火山岩類を多く伴うもの。
鉱床母岩: 苦鉄質火山岩類 >> 珪長質火山岩類 >> 珪質堆積岩
鉱床は苦鉄質(マフィック)火山岩類を多量に伴い、珪長質(フェルッシック)火山岩類は25%以下、頁岩などの珪質堆積岩はごくわずかしか伴わない。 周囲の堆積構造とは調和的で、大陸辺縁の背弧海盆の海底表面付近で形成されたと考えられている。 下部ではセリサイト-緑泥石-碧玉を伴う変質帯を伴った黄鉄鉱-緑泥石脈および黄鉄鉱-石英鉱脈が枕状溶岩などからなる苦鉄質火山岩類を貫き、 その上に黄鉄鉱の塊状鉱石が堆積する。黄鉄鉱の塊状鉱石の上部には閃亜鉛鉱と黄銅鉱に富んだ部分が見られ、 最上部は層状の碧玉によって覆われる。全体は、再び枕状溶岩などからなる苦鉄質火山岩類によって覆われる。
鉱物組み合わせ (鉱石)
黄鉄鉱, 黄銅鉱, 閃亜鉛鉱
鉱物組み合わせ (脈石)
石英, 碧玉, セリサイト, 緑泥石