津波
つなみ
Tsunami
水深
陸上 - 陸棚 (0 - 140 m)
堆積環境
津波による堆積物。 生物擾乱や波浪による堆積構造がみられず、一度のイベントで堆積したもの。 陸上や生物礁、礫浜など、複数の環境からの堆積物が供給される。 大規模な津波では、深海津波堆積物を形成することがある。
堆積相 (堆積物)
下位から礫岩, 砂岩, 砂質シルト岩の順に重なる。 礫岩は礫支持で、中礫から大礫サイズの角礫からなる。砂質シルト岩は有機物に富み、黒色。
堆積相 (構造)
下位の地層にシャープな侵食面をもって重なる。 押し波と引き波により、沖方向 - 陸方向の逆方向の古流向が見られる。 砂岩には、ハンモック状斜交層理と脱水構造が見られる。 礫岩にインブリケーションが見られない。
堆積相 (化石)
陸域の侵食による有機物片の密集層がみられる。 生息場の異なる貝が共産し、急速な堆積により礫支持にもかかわらず保存が良い。