前浜
まえはま
Foreshore
水深
高潮位線 - 低潮位線
堆積環境
常に波が押し寄せては帰っていく。砂や礫が波の力で分級される。 平穏時には、上部外浜で形成された沿岸砂州の内側砂州が 陸側へ移動して前浜に乗り上げ、汀段(berm)を形成する。移動速度は、1日2 - 11m。 ビーチカスプが高潮位線にみられることがある。 バリアー島や沿岸砂州にもみられる。 また、ファンデルタのデルタプレーンを構成する。
堆積相 (堆積物)
よく分級され、粒度のそろった砂礫。 淘汰の良い細粒 - 中粒砂による縞模様のはっきりした砂層。泥はほとんど見られない。 磁鉄鉱やチタン鉄鉱など、重鉱物や石英粒が卓越する場合がある。
堆積相 (構造)
2-10度にゆるく海側に傾いた平板状斜交層理、低角くさび型斜交層理、平行層理。 背後に山地を控えた海岸では嵐のときに小石がうちあげられるので、粒度の良くそろった砂と大きさのそろった礫が交互に配列することがある。
示相化石
マカロニクヌス (ヒメスナホリムシ)など、ゴカイ類の生痕化石。