鉄ばん土直閃石 Ferro-gedrite

幅5mm。鉄ばん土直閃石の集合。 全体に見られる黒色の微細な繊維状の結晶が鉄ばん土直閃石。褐色粒状の部分は、石英。

カルデラ複合岩体に伴うスカルン中の中温熱水鉱床が、 同じカルデラ複合岩体のS型(チタン鉄鉱系列)の花崗岩による接触変成を再度受けて形成されたスカルンより。 暁新世中頃(6000万年前, 60 Ma)の生成。

この産地の鉄ばん土直閃石は、1980年(昭和55年)に初めて記載された。