田上山(たなかみやま)
滋賀県(しがけん)大津市(おおつし)田上森町(たなかみもりちょう)
産状
付加コンプレックスである丹波-美濃-足尾帯の前期 白亜紀 (1億3000万年前, 130 Ma)の金山ユニットに 貫入した後期 白亜紀 (7000万年前, 70 Ma)の田上花崗岩に見られるNYF族のペグマタイト。 田上花崗岩は、I型花崗岩だがチタン鉄鉱系列。 田上花崗岩は、白亜紀の琵琶湖カルデラを構成する直径50kmの環状岩体の南端の岩体という解釈がある。 堆積年代は放散虫化石、花崗岩の年代は黒雲母のK-Arまたは全岩のRb-Sr放射年代による。
田上花崗岩中のペグマタイトの大きな晶洞。白く見えている母岩の露頭はすべて風化した花崗岩。 中沢和雄氏により1974年に発見され、発見者の名前にちなんで中沢晶洞と呼ばれる。晶洞の大きさは、160x70x650cm。日本でもっとも有名な晶洞の1つ。
産出鉱物
鉱物組み合わせ
- 石英 - 長石 - チンワルド雲母 - 益富雲母
- 石英 - 長石 - トパズ - チンワルド雲母
- 石英 - 長石 - 苦土電気石
産地
- 田上山 (トパズ)
- 苗木 (トパズ)
関連する産状
- ペグマタイト (深層型)
- ペグマタイト (白雲母型)
- ペグマタイト (白雲母-希元素型)
- ペグマタイト (希元素型, 褐簾石)
- ペグマタイト (希元素型, ユークセン石)
- ペグマタイト (希元素型, ガドリン石)
- ペグマタイト (希元素型, チタン)
- ペグマタイト (希元素型, 緑柱石)
- ペグマタイト (希元素型, 燐酸塩)
- ペグマタイト (希元素型, リチア輝石)
- ペグマタイト (希元素型, ペタル石)
- ペグマタイト (希元素型, リチア雲母)
- ペグマタイト (希元素型, リチア電気石)
- ペグマタイト (希元素型, アンブリゴ石)
- ペグマタイト (希元素型, 曹長石リチア輝石)
- ペグマタイト (希元素型, 曹長石)
- ペグマタイト (晶洞型, 希土類)
- ペグマタイト (晶洞型, リチウム)
- ペグマタイト (はんれい岩)