満ばん柘榴石 Spessartine
長野県小県郡長和町和田
この産地は採集禁止
奥の結晶10mm。満ばん柘榴石-鉄ばん柘榴石の境界付近の組成の柘榴石の分離結晶。 厳密な分類では、満ばん柘榴石と鉄ばん柘榴石の両方がある。 暗赤色の12面体を基本とした結晶。左の結晶に付着している白色不透明の部分は、母岩の流紋岩。 流紋岩溶岩の固結時に、気相から成長したと考えられている。
流紋岩溶岩の気泡より。 更新世前期(100万年前, 1 Ma)の生成。
この産地の柘榴石は1885年(明治18年)に初めて記載され、2016年(平成28年)に日本地質学会により長野県の鉱物に認定された。