鉄重石 Ferberite
茨城県東茨城郡城里町錫高野
タングステンの原料
幅30mm。鉄重石の結晶。 底面に平行なへき開のある黒色板状結晶が鉄重石。 結晶の中心ではFe/Mn=1.0で、結晶の外縁付近では鉄重石とマンガン重石が交互に細かい縞を作っている。 左側の白色半透明な塊状の部分は脈石の石英、右下の褐色の部分は褐鉄鉱の皮膜。
S型(チタン鉄鉱系列)の花崗岩による気成鉱床の石英脈より。 暁新世前期(6500万年前, 65 Ma)の生成。
この産地の鉄重石は、鉄マンガン重石として1912年(大正元年)に、鉄重石として1984年(昭和59年)に初めて記載された。