アンモナイトの顎器
Anaptychus
福井県(ふくいけん)大野市(おおのし)下大納(しもおおのう)
中生代 ジュラ紀新世 ティトン期前期-中期 (1億5000万年前, 150 Ma)
幅20mm。アンモナイトの顎器の化石。イカのくちばし相当の器官。顎器のプレートには1枚タイプのアナプティカス(Anaptychus)と 2枚のプレートが接合したタイプのアプティカス(Aptychus)が知られているが、これは1枚タイプのアナプティカス。 顎器は上下2つのプレートよりなるが、これはおそらく下側のプレートと思われる。 手取層群のジュラ紀新世 ティトン期前期-中期 (1億5000万年前, 150 Ma)の九頭竜亜層群に含まれるシルト岩より。 九頭竜亜層群は、浅海性の堆積物。 この露頭付近は、従来ジュラ紀中世のバース期-カローブ期 (1億650万年前, 165 Ma)の九頭竜亜層群上部の貝皿層と考えられていたが、 アンモノイド化石であるParapallasiceras sp.が発見されたことより黒当戸層である可能性が高くなっている。