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磁鉄鉱 Magnetite

大奈良

群馬県藤岡市三波川

の原料

磁鉄鉱

幅20mm。蛇紋岩に伴われる磁鉄鉱。 金属光沢の黒色粒状の部分が磁鉄鉱。 周囲の白色から淡緑色の部分は、母岩の蛇紋岩。 蛇紋岩は緑色だが、風化によって白くなっている。

緑色片岩相の高圧型変成を受けた付加コンプレックス中の蛇紋岩より。

この産地の磁鉄鉱は、1982年(昭和57年)に初めて記載された。

蛇紋岩中の磁鉄鉱は、ハルツバージャイトの頑火輝石が蛇紋石化してバスタイトになる際に放出される SiO2と鉄かんらん石成分が反応して生成すると考えられている。例えば、

3 MgSiO3 (頑火輝石) + 2H2O (水) => Mg3Si2O5(OH)4 (バスタイト) + SiO2

24 Fe2SiO4 (鉄かんらん石) + 30 H2O (水) + 4SiO2 => 14 Fe3Si2O5(OH)4 (蛇紋石) + 2 Fe3O4 (磁鉄鉱) + 2 H2

別産地の例

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