那須茶臼岳(なすちゃうすだけ)
栃木県(とちぎけん)那須郡(なすぐん)那須町(なすまち)湯本(ゆもと)那須岳(なすだけ)
産状
那須火山の完新世初期 (1万年前, 10 ka) の茶臼岳溶岩ドームに伴う火口の噴気口にみられる硫酸塩鉱物。 茶臼岳溶岩ドームは安山岩よりなり、10個程度の火口からなる茶臼岳火口群を伴う。 那須火山は、中期 更新世 (40万年前, 0.4 Ma)以降、現在まで活動している。 溶岩ドームの年代は、炭素年代による。
活動中の火口内にある水蒸気を主に噴出している噴気孔近くの露頭。 表面を覆う黄褐色の皮膜が細かい鉄明礬石の結晶の集合。 灰白色のベースは、茶臼岳溶岩ドームの安山岩。 噴気孔の水蒸気中に含まれている成分が冷却されて沈澱したと思われる。
産出鉱物
- 珪華
- 鉄明礬石
- 明礬石
- クランダル石?
沿革
- 1397年(応永4年): 噴火。
- 1408年-1410年(応永15年-17年): 噴火。
- 1846年(弘化3年): 噴火。
- 1881年(明治14年): 噴火。
- 1953年(昭和28年): 噴火。
- 1960年(昭和35年): 噴火。
- 1963年(昭和38年): 噴火。