TrekGEO > 鉱物を歩こう > 東海地方 > 三重県 > 古江

English page

古江(ふるえ)

三重県(みえけん)多気郡(たきぐん)多気町(たきちょう)古江(ふるえ)

産状

低温熱水鉱床

中央構造線に接する後期 白亜紀 (1億年前, 100 Ma)の低圧型の領家変成作用により形成された 後期 白亜紀 (8900万年前, 89 Ma)の畑井トーナル岩中の中央構造線と関係した破砕帯にそって、 中期 中新世 (1500万年前, 15 Ma)の室生流紋岩類の活動に伴って形成された珪化帯と低温熱水鉱床。 中央構造線は、海溝に平行な断層で高圧型の三波川変成帯と低圧型の領家変成帯の境界。 室生流紋岩類は曽爾累層の上部層で、中新世の大台カルデラの噴出物と考えられている。 中央構造線までの距離は、約300m、大台カルデラまでは約30km。 変成年代はモナズ石のCHIME年代、トーナル岩の年代はジルコンのSHRIMP年代、 火山岩の年代は黒雲母または角閃石のK-Ar年代とジルコンのフィッショントラック年代による。

古江

珪化変質を受けた畑井トーナル岩の片麻岩の露頭。 オレンジ色の部分は、風化変質した鶏冠石。 淡褐色不透明のベースは珪化した片麻岩。白色の部分は石英脈。

産出鉱物

鉱物組み合わせ

  • 石英(脈石) - 鶏冠石 - パラ鶏冠石 - 赤鉄鉱
  • 石英(脈石) - 辰砂
Copyright (c) 2015 NariNari, All Rights Reserved.