上信鉱山(じょうしんこうざん)
群馬県(ぐんまけん)吾妻郡(あがつまぐん)嬬恋村(つまごいむら)干俣(ほしまた)
産状
四阿火山, 浦倉山 火山体から噴出した中期 更新世 (0.49 Ma)の仁田沢 溶岩層の安山岩質凝灰岩が熱水変質を受けて生成した加水ハロイサイト鉱床。 安山岩中の灰長石が酸性の条件で変質して加水ハロイサイトが生成したと考えられる。 火山岩の年代は、K-Ar放射年代による。
耐火粘土製造のためハロイサイト鉱石の脱水を行った焼成炉の遺構。
産出鉱物
鉱物組み合わせ
- 安山岩(母岩) - 加水ハロイサイト
概要
戦時中にアルミ鉱山として開発され、戦後に耐火材の原料として採掘された。
沿革
- 1940年(昭和15年): 干川石蔵が炭焼き窯を造成中に発見。
- 1941年(昭和16年): 太平洋戦争開戦。
- 1943年(昭和18年): 軍部主導でアルミの採掘を計画。
- 1945年(昭和20年): 終戦とともに閉山。
- 1954年(昭和29年): 耐火用粘土として採掘再開。
- 1957年(昭和32年): 焼成炉完成。
- 1963年(昭和38年): 火災により閉山。